米国最高裁判所の判決により米国国内でスポーツ賭博が正式に合法化された。
これを受けてNFLのコミッショナーのロジャー・グッデルは、今後の対応について声明を発表し、今後のNFLのスポーツ賭博に対する方向性が注目されている。
全米でスポーツ賭博が解禁
米最高裁は2018年5月14日、全米の州でスポーツ賭博の解禁を認める判断を出した。
これまでは、カジノで有名なラスベガスがあるネバダ州以外では認められていなかったスポーツ賭博(スポーツベッティング)が、アメリカ全体で合法化されることになったのだ。
スポーツ人気が高い米国では、スポーツ賭博非公式の市場はすでに年1500億ドル(約19兆5000億円)規模との推計されている。かなりの潜在的な市場規模を誇るスポーツ賭博市場が解禁されることで、スポーツを中心とした新たな賭け事市場が開かれることとなった。
NFLの今後の対応
NFLのコミッショナーのロジャー・グッデルは、スポーツ賭博の合法化に批判的な立場をとってきたが、今回の最高裁判決を受けてスポーツ賭博に対する態度を緩めている。
ロジャー・グッデル氏は、「フットボールの清廉性を守り抜く、長年にわたる揺るぎなきリーグの原則を、今回の最高裁の判決に従って再び決めていく」という姿勢を示している。
具体的な声明文は以下の通りである。
NFLのコミッショナーとして、スポーツの清廉性を守ること以上に大事なことはない。試合に悪影響を及ぼさないようにできる限りのことをしている。米国最高裁判所がスポーツ賭博を合法化したが、スポーツの清廉性を守るという揺るぎない信条はこの先も変わらない
我々はスポーツ賭博の合法化に際して計画を練っている。 また、合法化による変化に対応できるように準備も整えている。チーム、選手、職員、パートナーに対する教育やコンプライアンス研修も行う。 また、常識的な法律も大事であり、選手やコーチやファンを守り、大衆からの信頼を得ることにも繋がる。我々は議会に4つの基本的な信条を含む既定の立法を要求している。
1. 強固な消費者の保護
2. スポーツリーグがそのコンテンツと知的財産を守ることができる権利
3. ファンの公式データへのアクセス
4. この法律の施行がファンを守り、不誠実な者を罰せらる 性格を有すること
(引用元:sportingnews.com)
アメリカの中で最も大きなスポーツリーグの一つであるNFLは総売り上げは133億米ドル(約1兆7290億円)といわれており、今回のスポーツ賭博解禁によって、NFLの市場規模がより拡大されることが予想される。