試合の時計を止める!アメフトのタイムアウトについて徹底解説

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アメリカンフットボールは頭脳と時間を上手く使うことが勝利の鍵となる。そんなアメフトにおいて、タイムアウトの使い方は試合の流れを変えるために大切な存在である。

チームタイムアウト

タイムアウトとは

アメフトには主に3種類のタイムアウト「チームタイムアウト」「レフリータイムアウト」「メディアタイムアウト」が存在する。こちらの記事では、チームタイムアウトについてご紹介する。

  • チームタイムアウト:チームがタイムをとる際に使われる
  • レフリータイムアウト:負傷者など審判の判断で使われる
  • メディアタイムアウト:プレイの再判断のために使われる

関連記事:アメフトのレフリータイムアウトの意味と審判のシグナル

チーム タイムアウトを活用するメリット

試合の時計を止めることができる

負けているオフェンスのチームにとって、「試合残り時間が少ない時」は、試合時間が何よりも大切である。前のプレイ終了後に試合時間が流れ続けている場合、試合時間を止めるためにタイムアウトを利用することが有効なのだ。

例えば、「ゴール前5ヤード」で「試合終了まで残り時間10秒」で時間が流れている時、タイムアウトをとらないと次の攻撃を開始するまでに時間を使い切ってしまい、試合終了となる。(このケースでは、スパイクも有効だが、1回分の攻撃権を失うため慎重に行う必要がある)タイムアウトをとることによって、時間を止めて、次の攻撃のために時間を充てることができるようになるのだ。

スタッフチームと作戦会議ができる

緊迫した状況下などでプレイコールを慎重に行いたい時には、タイムアウトを取ることで通常のハドルの時間よりも長い時間を確保できる。そのため、その時間を利用してスタッフチームと戦略を練ったり、チームメンバー同士でプレイの確認をしたりすることができる。

チーム タイムアウトの使い方(取り方)

プレーヤーあるいはヘッド コーチが、ボール デッドが宣告された後からスナップ前までの間に、チーム タイムアウトを要求することができる。要求する際は、審判員(主審でなくても可)に向かって「タイムアウト!」と伝えて意思表明をする必要がある。*サイドライン上のプレイヤーはタイムアウトを要求できない。

以下、公式規則より一部引用である。

・ボール デッドが宣告された後でスナップ前ならば、両9ヤード マーク間にいる正当な交代選手は、タイムアウトを要求することができる。
・前のダウンに参加していたプレーヤーは、ボール デッドが宣告された後からスナップ前までならば、両9ヤード マーク間にいなくてもタイムアウトを要求することができる。
・チーム エリアまたはコーチング ボックスかその近くにいるヘッド コーチは、ボール デッドが宣告された後からスナップ前までならば、チーム タイムアウトを要求することができる。

チーム タイムアウトのルール

タイムアウトの回数

各チーム、前半と後半にそれぞれ3回ずつのチーム タイムアウトを取ることができる。

タイムアウトの時間

チームタイムアウトは、1分30秒(90秒)である。この時間には、プレー クロックの25秒計時を含む。

  1. タイムアウトの宣告
  2. 「60秒」が経過したらレフリーは両チームにプレイ開始の予告をする
  3. その「5秒」後にレフリーは、「レディー・フォー・プレー」を宣告する
  4. その後「25秒」以内に、スナップする必要がある

この一連の流れを合計して90秒ということである。もし、タイムアウトをとったチームが90秒よりも早く試合の再開を望んだ場合は、相手チームも用意ができていればレフリーはレディフォー プレーを宣告する。

なお、タイムアウトを要求したチームのヘッド コーチが、両手をそれぞれ両肩に置くシグナルを行えば、タイムアウトの長さを、30秒に短くすることができる。このシグナルは、タイムアウトを要求した直後にしなければならない。

審判のシグナル(タイムアウト)

チームタイムアウトの審判のジェスチャーは、両手を横に振って表現する。このシグナルは、レフリータイムアウトなど他のタイムアウトも同じである。

レフリータイムアウト シグナル

出典:アメリカンフットボール公式規則

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