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アンスポーツマンライクコンダクトの意味
アメフトのアンスポーツマンライクコンダクト(Unsportsmanlike Conduct)は、スポーツマンらしくない行為の意味である。例えば、相手に暴言をはいたり、必要以上にあおったり、喜びを誇張表現したときに適用される。アンスポーツマンライクコンタクト(contact)ではなく、アンスポーツマンライクコンダクト(conduct)であることに注意したい。つまり、審判にスポーツマンシップに反すると判断された行為全般がこれに該当するのだ。
審判の判断ということもあり、多少あいまいな点もある。また、NFLと学生の試合では、判断基準が大きく異なる(パフォーマンスを重視するNFLの方が基準は緩い傾向にある)ことがあるため、この点は念頭においておきたい。
公式規則の解説
試合前、試合中または各節の間を通じ、プレーヤー、交代選手、コーチ、正式な関係者、および公式規則の適用を受ける者は、スポーツマンらしからぬ行為または円滑な試合の運営を妨害するようないかなる行為も行ってはならない。 プレーヤーによるこのような行為は、発生した時間によってライブ ボール中の反則またはデッド ボール中の反則として扱われる。(公式規則より一部抜粋)
反則となる良くある例
特に禁止される行為
プレーヤー、交代選手、コーチ、正式な関係者、および公式規則の適用を受ける者は、口汚い、脅迫的な、またはみだらな言葉の使用や動作を行ってはならない。また、敵意を催し、相手や審判員、または試合のイメージの品格を汚す、そのような言動を行ってはならない。次の行為は禁止される。
- 相手に対し指さし、または手、腕を使用し挑発すること、およびボールを突きつけること、または喉を切る動作をすること。
- 相手をなじったり、ひやかしたり、もしくはあざけたりすること。
- 発砲を真似ること、あるいは賞賛を要求し手を耳に当てる行為など、相手や観客を刺激するすべての行為。
- 注目を浴びようとする行為で、タイミングが遅れたり、過度であったり、長い間行っていたり、踊ったりするなどのすべての行為。
- 独走中のボールキャリアが、相手のゴールラインに近づいたときに明らかに歩幅を変えること、または相手がいないのにエンド ゾーンにダイビングすること。
- ボールデッド後、チームエリアに入る前にプレーヤーがヘルメットを脱ぐこと。(例外:チーム タイムアウト、メディアタイムアウト、負傷者のためのタイムアウト、装具の調整、プレーの結果、節の間、第1ダウンのためのメジャーメントの間)
- うつ伏せのプレーヤーの上に立ち、自分の胸を叩くことあるいは腕組みをすること。
- 観客と交流するためにスタンドに入ること、または良いプレーの後に最敬礼をすること。
- ライブボール中に意図的にヘルメットを脱ぐこと。
- 明らかにボールがデッドになった後、押す、突く、殴るなど、フットボールの行為ではないデッドボール中の接触をすること。
- ボールがデッドになった後、パイルとなっているところで、相手を激しく押したり激しく引いたりすること。
得点後・プレイ終了後の行為
得点後またはその他のプレー終了後も、ボールを確保していたプレーヤーは、直ちにボールを審判員に返すか、デッドボール地点付近にボールを置かなければならない。次の行為は禁止されている。
- 審判員が取りに行かなければならない距離へ、ボールを蹴ったり、投げたり、回転させたり、または持っていくこと(ボールをフィールドの外へ持ち出すことも含む)。
- ボールをグラウンドにたたきつけること。[例外:時間を節約するためのフォワード パス。
- 空中に高くボールを投げること。
- 他のすべてのスポーツマンらしからぬ行為、および試合を遅らせる行動
その他の行為
- 試合中、チームエリア内のコーチ、交代選手、および許可されたチーム関係者は、正当にフィールドに出入りする以外には、レフリーの許可なしにフィールド オブ プレーおよび両25ヤード ライン間より外側にいてはならない。
- 資格を没収された者は、フィールド オブ プレーから見える場所にいてはならない。
- いかなる節においても、プレーヤー、審判員、および正当な交代選手を除く公式規則の適用を受ける者およびマスコットは、レフリーの許可なくしてフィールド オブ プレーおよびエンド ゾーンに入ってはならない。プレーヤーが負傷した場合、看護人は正当な手当てをするためにフィールド内に入ることができるが、審判員の許可を受けなければならない。
- 交代選手はプレーヤーとの交代、および不足の充当以外の目的で、フィールド オブ プレー、およびエンド ゾーンに入ってはならない。これには、プレーの後の示威行動も含む。
- バンドを含む公式規則を適用される者は、チームがシグナルを聞きとれないほどの騒音を発生してはならない。
罰則は15ヤード
攻撃で反則があった場合は、一番重たい罰則である15ヤードである。守備で反則があった場合は、自動的にファーストダウン(オートマチックファーストダウン)が適用される。
- プレーヤーによるライブ ボール中の反則:15ヤード
- プレーヤー以外のライブ ボール中の反則、およびすべてのデッド ボール中の反則:サクシーディング スポットから15ヤード
- 他の公式規則に抵触しない限り自動的に第1ダウン
- ひどい反則者がプレーヤーまたは交代選手ならば資格没収
アンスポーツマンライクコンダクトの動画
こちらの動画には、22個の事例がまとめられている。様々なタイプのアンスポーツマンライクコンダクトが確認できる上に、審判のジェスチャーもみてとれるため、非常にわかりやすい。
審判のジェスチャー
アンスポーツマンライクコンダクトのファールが発生すると、審判は両手・両腕を水平に広げて合図をする。合図の後に、反則をした選手の背番号とチームに対する罰則を告げる。