アメリカンフットボールは屋外で試合が開催されることが多く、天候によっては試合の実施の可否が心配される。そんなアメフトの試合は雨の日に実施されるのか?その判断のポイントについてご紹介する。
アメフトは雨天でも決行!
アメフトは、フィールドが芝や土に関わらず、雨でも決行されることがほとんどである。アメフトのプレイとボールの特性上、雨や視界の悪さによって試合そのものの進行や安全性は大きく損なわれないためであると考えられる。実際に過去のNFLやボウルゲームの例では、雨はもちろんのこと、雪や軽度の台風でも実施されたことがある。
雨天時の試合展開に注目
雨がふったときは、通常とは異なる試合展開が繰り広げられるので別の楽しみ方ができる。特に、プレイではパス失敗やインターセプトのリスクが高まるため、ランプレイの展開が多くなる。
雨によって滑りやすくなることから、パントやキックオフでの落球が多く発生したりもするため、試合の展開が180度かわることもしばしばある。
雨天時の試合に必要なグッズ
選手編
- 雨天用グローブ
- 交換式スパイクの「高いクリーツ」
- タオル
- ゴムボール
- 吸水しても重くならないインナー
観客編
- カッパ、レインコート
- タオル
- 靴下やシャツの替え
- バッグや電子機器をいれるビニール袋
試合が中止されるのは「雷」
屋外のアメフトにおいて雷は大敵であり、雷の兆候がある場合はすみやかに試合を一時中止して安全を確保する必要がある。
以下は、アメリカンフットボールの公式規則の引用である。
雷光から雷鳴までの時間差が30秒(雷の位置が約10kmの距離と同等)となるまでに、審判員は試合を中断し、プレーヤー、コーチ等のチーム関係者、試合の運営責任者等は、安全な建物または場所に避難を完了していなければならない。
雨が降っていなくても、雷が鳴る可能性があるため注意が必要だ。公式規則では、「最後の雷光または雷鳴から少なくとも30分が経過した後に、試合を再開することが望ましい」と定められている。天気予報のみを判断基準としないようにしましょう。
試合が途中で中止になったらどうなる?
雷やそれ以外の理由で試合の進行が困難だと判断された場合は、以下のいずれかの選択肢を採用する。基本的にこの指針は、試合開催前に取り決められているが、もし事前の合意がなかった場合は、両チームのコーチの意見を参考とし、試合の主催者が決定する。
- 競技団体の規定により、後日試合を再開する
- 試合終了とし最終得点を決定する
- 試合がなかったことを宣告する
中断された試合を改めて再開するときは「残り時間、ダウン、シリーズ獲得線までの距離、フィールド上のボールの位置、プレーヤーの有資格性」は、中断時と同じ状態でなければならない。