ホールディングの意味
アメフトのホールディング(Holding)とは、相手を掴む反則行為を意味する。オフェンスチームが反則をすると10ヤードの罰則、ディフェンスチームが反則をすると5ヤードの罰退が適用される。アメフトで相手を掴むのは日常茶飯事だが、掴んでいけない時にホールディングの罰則が与えられる。掴んでいけない時は、以下を参照いただきたい。
- オフェンス:ブロック時に相手を掴んだり、手を回してはいけない
- ディフェンス:パスコースにでているレシーバーを掴んではいけない
公式規則では以下のように、ホールディングに対して特別に強調されている。
手や腕を不正に使用することは不正なプレーであり、正しい技術の発展を阻害するものであって試合には全く不要のものである。試合の目標は、不正に相手をつかむことをせずに正しい 戦術、技術、スピードによってボールを前進させることである。すべてのコーチとプレーヤーは、 オフェンスとディフェンスの正しい手の使用に関する規則を完全に理解しなければならない。ホ ールディングは最も多い反則であり、罰則の厳しさを強調することは重要なことである。(公式規則より一部抜粋)
オフェンスによるホールディングの規則
- 手の使用
ボール キャリアまたはパサーの味方のプレーヤーが、自分の肩、手、外腕部、または自分 の身体の他の部分で正当にブロックする場合は、次のことを守らなければならない。
1. 手は、以下を満たしていなければならない。- (a)ひじより前でなければならない。
- (b)相手の身体のフレームの内側でなければならない。(例外:相手が自らブロッカー に背を向けたとき)
- (c)ブロッカーや相手の肩または肩より下でなければならない。(例外:相手がしゃが んだり、かがんだり、またはもぐり込んできた場合)
- (d)両手は互いに離れていなければならず、組んではならない。
2. 手のひらは、相手のフレームに向いているときは、開いていなければならない。また、 相手のフレームに向いていないときは、閉じているかカップ状にしていなければならな い。
- ホールディング
手または腕は、掴んだり、引いたり、引っ掛けたり、絞めたり、囲い込んだりして、不正に 相手を妨害する目的で使用してはならない。 - キックしているチーム
1. スクリメージ キック プレー中、ニュートラル ゾーンを越えた位置で、自分をブロックし ようとする相手を払いのけるために、手または腕を使用してよい。
2. フリー キック プレー中、自分をブロックしようとする相手を払いのけるために、手または腕を使用してよい。
3. スクリメージ キック プレー中あるいはフリー キック プレー中、ボールにタッチする資格がある場合、ルース ボールを得るために、手または腕を正当に使用して相手をプッ シングしてもよい。 - パスしているチーム パスしているチームの有資格プレーヤーは、正当なフォワード パスがプレーヤーまたは審 判員にタッチした後のルース ボールを得るために、相手を払いのけたりプッシングするため に、手または腕を使用してよい。
ディフェンスによるホールディングの規則
- ディフェンスのプレーヤーは、以下の場合オフェンスのプレーヤーをプッシングしたり、引 いたり、払いのけたり、または持ち上げたりするために、手または腕を使用してよい。
1. ランナーに近づこうとするとき。
2. 明らかに自分をブロックしようとしているプレーヤーに対して。 - ディフェンスのプレーヤーは、以下のルース ボールを得ようとしている場合、相手を払いの けたり、ブロックするために、手または腕を正当に使用してよい。
1. 正当にタッチできるバックワード パス、ファンブルまたはキックの間。
2. フォワード パスがニュートラル ゾーンを越えて、プレーヤーまたは審判員にタッチした後。 - ランナー以外の相手をタックルしたり、つかんだり、または他の不正な妨害をするために、 手または腕を使用してはならない。
- ディフェンスのプレーヤーは、有資格パス レシーバーが自分と同じヤードラインに来るまでか、相手が自分をブロックできる可能性がなくなるまでは、その有資格パス レシーバーを 払いのけたり正当にブロックしてもよい。連続的な接触は不正である。
ホールディングの動画
オフェンスのホールディング
- 0:27~ ディフェンスを掴んで倒している
- 0:37~ ブロック時に腕を絡める
- 0:47~ パスプロテクト時に掴んでいる
- 0:52~ パスプロテクト時に腕を絡めて引っ張っている
ディフェンスのホールディング
- 0:20~ コーナーバックがレシーバーを掴んでいる
- 0:30~ コーナーバックがレシーバーのユニフォームを掴んでいる
- 0:38~ オフェンスラインが次のブロックにいけないように掴んでいる
審判のジェスチャー
ホールディングの審判の合図は、掴んでいることを明確にするため、腕を掴んでいるジェスチャーをした後に、反則を宣告する。