アメリカンフットボールは危険を伴うスポーツであるため、行き過ぎた行為を禁止するためにルールと罰則が設けられている。その罰則には、パーソナルファール、アンネセサリーラフネス、アンスポーツマンライクコンダクトなど複数存在しており、少々複雑なため、こちらのページでは、パーソナルファウルを中心に類似ファールとの細かい違いについても徹底解説する。
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パーソナルファウルの意味
アメフトのパーソナルファウル(Personal Foul)とは、怪我を招く危険な行為に対して課される罰則である。例え、その行為が故意であっても偶発的であっても審判によって危険と判断された際には、パーソナルファウルとしてジャッジされる。
パーソナルファウルの罰則とシグナル
罰則
反則を犯したチームは、ボールデッドの位置から15ヤードの罰則が科せられる。ディフェンス側がパーソナルファウルを行った場合、オフェンス側に15ヤードの前進とともに自動的にファーストダウン(オートマチックファーストダウン)が与えられる。
シグナル
審判は「頭上で手首を叩く」ジェスチャーをして「パーソナルファウル」の存在を知らせる。レイトヒット、フェイスマスクなどの個々に定められた特定の反則がある場合は、続けてそのことを示すジェスチャーをする。
パーソナルファウルとアンネセサリーラフネスの違い
パーソナルファウルは広義、アンネセサリーラフネスは狭義である。パーソナルファウルの中にアンネセサリーラフネスが含まれているのだ。パーソナルファウルは、危険な行為であるレイトヒット、フェイスマスクなどを包括した表現であり、アンネセサリーラフネスは「特定のファウルとしては定められていない危険な行為」のすべてを総称して表現される。
参考:アメフトのアンネセサリーラフネスとは?不必要な乱暴行為
パーソナルファウルとアンスポーツマンライクコンダクト(スポーツマンらしからぬ行為)の違い
反則となる行為
- パーソナルファウル:主に危険な行為に対するファウル
- アンスポーツマンライクコンダクト:主に言動やマナー違反に対するファール
反則となる対象の人
- パーソナルファウル:すべての選手
- アンスポーツマンライクコンダクト:すべての選手とコーチやマネージャーなどのベンチ陣も含む
退場処分のルール
- パーソナルファウル:2回では退場にならない。ただし、危険度が異常に高かったり悪質な場合は反則の回数にかかわらず退場処分となる。
- アンスポーツマンライクコンダクト:2回で退場になる。