アメフトは、当たりの激しいスポーツだが必要以上のヒットは罰則となる。その中に、ラフィングザパサー(Roughing The Passer)があるので、こちらを紹介する。
ラフィングザパサーの意味
ラフィングザパサーとは、明らかに投げ終えたクオーターバックに対して、ヒットをする反則の行為である。危険行為として、ディフェンス側に15ヤードの罰則が与えられる。パスが成功した場合は、その時点からさらに罰則が与えられる。
公式規則では、以下のように定められている。(公式規則より一部抜粋)
- ディフェンスのプレーヤーは、明らかにボールが投げられた後は、パサーへの突き当り、ま たはパサーをグラウンドに投げつけてはならない。
- オフェンスのプレーヤーが両足または片足をグラウンドに着けて、パスの姿勢をとっている場合、ディフェンスのプレーヤーは妨害を受けずにラッシュして行き、膝または膝より下に 強力な接触をしてはならない。ディフェンスのプレーヤーが転がったり、飛び込んだりして、 膝または膝より下に強力な接触をすることも反則となる。以下の場合は、例外である。
(1)タックル ボックスの 内外に関わらず、オフェンスのプレーヤーがパスを投げる姿勢にないランナーの場合は反則ではない。
(2)ディフェンスのプレーヤーが、通常のタックルをしようとして、相手をつ かんだり、抱き込んだ場合は反則ではない。
(3)ディフェンスのプレーヤーが妨害を受けた、 ブロックを受けた、または反則をされたために相手に接触した場合は反則ではない。
ラフィングザパサーの動画
動画の30秒からスローモーションでラフィングザパサーの実際の例がご覧いただける。今回の事例は、パス後のQBにヘルメットがとれるほど必要以上にヒットしたことがファウルの対象となっている。
審判のジェスチャー
ラフィングザパサーの審判の合図は、パスした人に対するファウルであることを明確にするため、パスしているジェスチャーをして反則を宣告する。