アメフトは、ラグビーと異なりプレイは一つひとつ仕切り直しがされて、プレイとプレイの合間に情報交換が行われる。選手たちがフィールド上に集まって情報共有を行う「ハドル」について徹底解説する。
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ハドルの意味
ハドル(Huddle)とは、アメフトでプレイの開始前にフィールド上の選手たちが集まって情報交換と次のプレイを決めることを意味する。公式規定では、ハドルの定義を「ボールがレディ フォー プレーになった後でスナップやフリー キックの前に、2名以 上のプレーヤーが集合することである。」と定められている。
ハドル時には、以下のような話がされていることが多い。
- 次に行うプレイについての情報共有
- 相手チームの特徴分析(強い点と弱い点等)
- 前のプレイで上手くいかなかった点の共有
- 互いに声を掛け合って指揮を高め合う
ハドルの掛け声
ハドルの掛け声に決まりはないためチームによって様々な掛け声が存在する。よくある掛け声としては、「ハドル」をカスタマイズして以下のような呼び方をすることが多い。掛け声を発する人もチームによって異なるが、通常はラインのセンターが担う。
- ハッドゥー!
- ドゥース!
- ハッドゥース!
- トゥース!
ハドルの時間
ハドルを組める時間は、無限にあるわけではなく時間制限がある。具体的には、以下の通りである。
ボールデッドとなってから40秒以内
前のプレイがボールデッドになった時点から40秒以内で次のプレイを始めないといけないルールがある。従って、ハドルの時間はこの40秒以内で行わなければならない。
具体的な例としては、前のプレイがランプレイでインバウンドでタックルされた時である。この場合は、ボールデッドとなり時間は流れ続けるので、タックルされてボールデッドとなった後から40秒以内に、ハドルで情報共有して次のプレイを開始しなければならない。
レディー・フォー・プレーから25秒以内
審判のレディー・フォー・プレーがかかった後は、25秒以内に次のプレイを開始しなければならない。従って、バドルの時間は「レディーフォープレイがかかるまでの時間+25秒」以内で行い、次のプレイに備えなければならない。
具体的な例としては、前のプレイがパスプレイでパスが失敗した時である。この場合は、時間は一旦止まり審判のレディーフォープレイがかかるまでは時間は流れない。そのため、パス失敗してからレディーフォープレイ後25秒以内の時間で、ハドルを組んで情報共有をして次のプレイを開始しなければならない。
ハドル時に良くある反則
ディレイ・オブ・ザ・ゲーム(5ヤード)
ボールデッドから40秒以内、もしくは審判のレディー・フォー・プレーから25秒以内に次のプレイが行われないとディレイ・オブ・ザ・ゲームの違反となってしまう。
12人以上のプレーヤー(5ヤード)
- オフェンスチームは、11名以内でハドルをする必要があるため、12名以上でハドルを解いたら反則となる。
- ディフェンスチームは、オフェンス チームのフォーメーションに対応するために、一時的に12人以上のプレーヤーがフィールドにいても良いが、ボールがスナップされる時にフィールド上に12人以上いたら反則となる。