アメリカンフットボールのショルダーパッド(もしくはショルダー)は、肩を中心とした上半身を守るための非常に重要な防具である。選び方を誤ると外部の衝撃が直接身体に伝わり、骨折や脱臼を招いてしまう危険性がある。そんな大切なショルダーパッド選びでの注目ポイントとポジションごとのオススメアイテムをご紹介する。
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ショルダーパッドの選び方
ショルダーを選ぶ際は、自分のポジションとサイズ感の2つのポイントで選ぶことをオススメする。理由としては、ショルダーはポジションごとに最大限の力を発揮できるようにつくられており、自分のポジションに合わないショルダーを選んでしまうと、上手くパフォーマンスを発揮できない可能性がある。また、当然ながら自分に合ったサイズを選ぶことが重要である。自分のサイズに合わないショルダーを選んでしまうと怪我の恐れがあるため、慎重に選びましょう。
ショルダーパッドのサイズの測り方
ショルダーパッドは、胸囲と肩幅の長さにもとづいておおよそのサイズを決めることができる。
胸囲のサイズを測る
脇の下から巻き尺を用いて、息を吸い込まず自然体の状態で計測しましょう。
肩幅の長さを測る
両肩の直線の長さを測る。指で肩を触ると肩の骨があるのが分かる。その両肩の骨と骨の間の距離が肩幅となるので、なるべく筋肉の丸みを含まない直線の長さを測るようにしましょう。
メーカーごとのサイズ一覧表と照らし合わせる
アメリカンフットボールのショルダーには複数のメーカーがあり、メーカーごとにサイズが異なる。そのため、自分の気に入ったモデルがあったらそのメーカーのサイズ一覧表に従って選ぶようにしよう。
<ショルダーパッドの主なメーカー>
- リデル(Riddell)
- ダグラス(Douglas)
- ローリングス(Rawlings)
- レイザー(RAZOR)
- シャット(Schutt)
ポジション別ショルダーパッドの特徴
QB・WR・DB用のショルダー
クォーターバック(QB)とワイドレシーバー(WR)とディフェンスバック(DB)用のショルダーは、「軽さと肩の柔軟性」を中心に設計されている。ボールを投げたり、キャッチする際に妨げとならない点がポイントだ。
RB・DB・TE用のショルダー
ランニングバック(RB)とディフェンスバック(DB)とタイトエンド(TE)用のショルダーは、QB・WR用とかなり類似した特性を持っている。ポイントとしては、「軽さ」でありスピードの妨げにならないように設計されている。
FB・TE・LB用のショルダー
フルバック(FB)、タイトエンド(TE)、ラインバッカー(LB)用のショルダーは、スピードと耐久性ともに重要な要素といえるので軽さと強さのバランスを重視して設計されている。このショルダーであれば、オールポジションに対応することも可能といえる。
特にタイトエンド用は、自身の強みに応じて、「スピード重視のRB型のショルダー」と「パワー重視のFB型のショルダー」を選ぶ必要がある。
OL・DL用のショルダー
オフェンスライン(OL)・ディフェンスライン(DL)用のショルダーは、「パワー」がポイントである。ポジションの中で、もっともヒットする回数の多いポジションであるため、ショルダーは比較的に重く、耐久性を中心に設計されている。
最終チェック!
自分に合うショルダーが決まったら、実際に着用してみて以下のポイントを最終チェックしましょう。
- 全体的なフィット感はあるか(緩すぎないか)
- ストラップ着用後に動かしてみてショルダーは横滑りしないか
- 鎖骨・肩・肩甲骨はしっかりとカバーされているか
- 首を左右に動かしてみてしっかりと動かすことができるか
- 腕を上下に動かしてスムーズに動かすことができるか