パスインターフェアとは
アメフトのパスインターフェア(Pass Interfere)または、パスインターフェアランスとは、パスプレイでボールが空中にある間に、ボールをキャッチしようとしている選手に対する妨害行為のことを意味する。パスインターフェアは、オフェンスとディフェンスの両方に適用される15ヤードの反則である。
オフェンスに対するインターフェア
ボールが空中にある時に、オフェンスのレシーバーにボールを捕られないために、ディフェンスの選手がレシーバーを押したり、掴んだりしたときに適用される。ディフェンスのパスインターフェアが認められると、15ヤード前進されてオートマチックファーストダウンとなる。もし、ゴールライン間際の地点からのプレイで発生した場合は、その地点からファーストダウンとなる。
ディフェンスに対するインターフェア
オフェンスに対するものが有名だが、実は、ディフェンスに対するパスインターフェアも存在する。ボールが空中にある時に、レシーバーがパスをキャッチしやすくするためにディフェンスの選手を押しのけたり掴んだりすることで適用される。オフェンスのパスインターフェアが認められると、15ヤードの罰則となり後退しないといけない。
審判のジェスチャー
インターフェアの審判の合図は、両手を広げて前に突き出すジャスチャーである。このジェスチャーの後に、反則したチームを指して反則した選手の背番号を告げる。
公式規定で定められているルール
- 正当なフォワード パスがニュートラル ゾーンを越えたダウン中は、ボールがスナップされて からいずれかのプレーヤーまたは審判員によってタッチされるまで、Aチーム*およびBチーム* のプレーヤーによる不正な接触は禁止される。
- パスがニュートラル ゾーンを越えた正当なフォワード パス プレー中、ニュートラル ゾーン を越えた位置でのAチームのプレーヤーによるBチームの有資格プレーヤーへの接触妨害 は、オフェンス パス インターフェランスである。相手を避けるのは、オフェンスのプレーヤ ーの責任である。ただし、下記の場合は、オフェンス パス インターフェランスではない。
- 1. スナップ後、Aチームの無資格のプレーヤーが直ちにチャージし、ニュートラル ゾーン を越えて1ヤード以内で相手と接触し、接触を維持しながらニュートラル ゾーンを越え て3ヤード以下にいる場合。
- 2. 2名あるいはそれ以上の有資格プレーヤーが同時に、かつ相手を妨害する意図なくフォ ワード パスに手を伸ばし、キャッチまたはバッティングしようとしている場合。両チー ムの有資格プレーヤーは、ボールに対し対等の権利を持っている。
- 3. パスが空中にあり、2人またはそれ以上の有資格レシーバーがパスをレシーブあるいは インターセプトできる区域におり、かつその区域のオフェンスのプレーヤーが相手を妨 害したが、パスはキャッチ可能でなかった場合。 罰則:プレビアス スポットから15ヤード。
- ディフェンス パス インターフェランスとは、ニュートラル ゾーンを越えた地点で、Bチーム のプレーヤーが、相手側の有資格プレーヤーを妨害する意図が明確で、かつキャッチ可能 なフォワード パスのキャッチする機会を接触して妨害した場合である。キャッチ可能かど うか疑わしい場合は、正当なフォワード パスはキャッチ可能であるとする。ディフェンス パ ス インターフェランスは、正当なフォワード パスが投げられた後からのみ起こり得る。下記の場合は、ディフェンス パス インターフェランスではない。
- 1. スナップの後、直ちに両チームのプレーヤーがチャージし、ニュートラル ゾーンを越え た1ヤード以内の地点で接触した。
- 2. 2名あるいはそれ以上の有資格プレーヤーが同時に、かつ相手を妨害する意図なくフォ ワード パスに手を伸ばし、キャッチまたはバッティングしようとしている場合。両チー ムの有資格プレーヤーは、ボールに対し対等の権利を持っている。
- 3. Bチームのプレーヤーが、パスの投げられる前に相手に正当に接触した場合。
- 4. スクリメージ キック フォーメーションにおいてAチームのキッカーとなる可能性がある プレーヤーが、キックを装ってボールを高く遠方に投げ、その後、Bチームのプレーヤ R−89 ーによる接触があった場合。
*Aチームとは、ボールをプレーに移すチームを指し、Bチームとは、その相手側を指す。(公式規則より一部抜粋)