アメリカンフットボールのポジションといえば、オフェンスが注目されがちだが、ディフェンスにも各役割が割り当てられており、ポジションごとに求められる適性も違ってくる。このページでは、4-3(フォースリー)という守備体形を例にディフェンスのポジションについて徹底解説をする。
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ラインバッカー(LB)
スピード ★★★★☆☆ |
パワー ★★★★☆☆ |
スタミナ ★★★★☆☆ |
主な役割
ラインバッカーは、ディフェンスチームのリーダーを担う司令塔である。ハドル時に守備のフォーメーションの指示を出し、プレイ開始後はボールキャリアをタックルする。プレイの中で、ランプレイ時はブロッカーをかいくぐったり跳ねのけたりしてキャリアをタックルし、パスプレイ時はパスを成功させないようにパスカバーをする。時に、ブリッツをしてQBサックなどを狙う攻めのプレイも任される。
ラインバッカーには、それぞれ呼び名がついている。
- ストロングサイドラインバッカー(SLB):別名サム
オフェンスのストロングサイドに位置するラインバッカー - ミドルラインバッカー(MLB):別名マイク
ラインバッカーの真ん中に位置するラインバッカー - ウィークサイドラインバッカー(WLB):別名ウィリー
オフェンスのウィークサイドに位置するラインバッカー
適正
すべてのオフェンス選手と勝負することが必要なポジションであるゆえに、RBにも負けない足の早さとOLにも負けない当たりの強さが必要である。また、ディフェンスのフォーメーションをデザインするために、オフェンスのプレイを先読みしたり弱点を見抜く洞察力が必要だ。
ディフェンスバック(DB)
スピード ★★★★★☆ |
パワー ★★☆☆☆☆ |
スタミナ ★★★★★☆ |
ディフェンスバックは、フィールドの後方および両サイドを守る選手のポジションを指す。別名では「セカンダリー」と呼ぶこともある。
そんなディフェンスバック(DB)は、コーナーバック(CB)とセーフティ(S)をまとめて総称したものである。その詳細なポジションの役割と適性は以下を参考にしていただきたい。
コーナーバック(CB)
主な役割
コーナーバックは常にレシーバーと対峙して、パスを成功させないように守備をする使命を担う。コーナーバックが優れていればいるほど、パスで攻められる機会が減り、ロングゲインをされる回数が減るのだ。また、ランプレイの際には、目の前のレシーバーをかいくぐり、サイドライン際のボールキャリアをタックルする。
適正
レシーバーをカバーするのが、最大の使命であるため、ショートパスでは俊敏力を活かし、ロングパスではタフなスタミナと機敏な動きを有していないといけない。
セイフティ(S)
スピード ★★★★★☆ |
パワー ★★☆☆☆☆ |
スタミナ ★★★★☆☆ |
主な役割
セイフティは、守備の最後の砦(とりで)である。セイフティでボールキャリアを止めれないとタッチダウンを許してしまうことになるため、まさにディフェンスのセイフティネットの役割を果す重要なポジションである。ロングパス時はパスカバーにも参加し、ランプレイ時は多少のロスを許してでも絶対に自分の後ろに抜かさない確実なタックルが求められる。
セイフティには、ストロングセフティとフリーセイフティの2つが存在する。
- ストロングセフティ(SS):守備最後方の最終防御線としての役割を果たす
- フリーセイフティ(FS):ライン際にセットすることが多くブリッツを仕掛けることもある(別名:ローバー)
適正
ここぞというときに、確実に守れる精神力と自分の後ろにボールキャリアを進ませないスピードとスタミナが必要とされる。ストロングセイフティは、自分の経験と直感にもとづいて動く必要があるため、熟練した知見があるとより活躍できる。
ディフェンスエンド(DE)
スピード ★★★☆☆☆ |
パワー ★★★★★☆ |
スタミナ ★★★☆☆☆ |
主な役割
ディフェンスエンドは、ランプレイ時にアウトサイドを守る使命を担う。自分の外側を抜かれてしまうと、自分とCBの間をボールキャリアに進まれてしまうため、アウトサイドを警戒しつつ、コンテインしながらボールキャリアをタックルする。
適正
巨漢なオフェンスラインや勢い良く突っ込んでくるリードブロッカーと対峙することが多いため、強靭なパワーが必要とされる。また、パスプレイのときは、QBサックを期待されるポジションであるため、スピードを持ち合わせていることが望ましい。
ディフェンスライン(DL)
スピード ★☆☆☆☆☆ |
パワー ★★★★★★ |
スタミナ ★★☆☆☆☆ |
主な役割
ランププレイ時は、ボールキャリアが走る穴を徹底的に潰し、パスプレイ時は、QBにプレッシャーをかけるパシュラッシュを行う。
適正
ディフェンスラインが弱いとスピードの早い内部のランプレイでテンポ良く攻められてしまうため、オフェンスラインに押し負けない巨漢な体とパワーが必要とされる。
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