アメリカンフットボールのオフェンスで要となる「ランニングバック」。ボールを持って攻め込む走るスペシャリストであるランニングバックについて知っているようで知らない事実をご紹介。
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ランニングバックとは
ランニングバック(RB)とは、アメフトでボールをもって走り陣地の獲得を目指すオフェンスのポジションである。アメフトのオフェンスには「ランプレイ」と「パスプレイ」の2種類が存在し、そのランプレイの大役を担うのがランニングバックである。
ランニングバックの3つのポジション
ランニングバックの中でも細かく役割が分かれている。フォーメーションやチームによって、多少の呼び名の違いはあるが、以下には頻繁に用いられる3つのポジション名称と役割をご紹介。
ハーフバック(HB)
ハーフバックとは、ランニングバックの中で最もボールを保有して走る率が高いポジションである。スタートの瞬発力とディフェンスの選手を追い払うだけの足の速さが求められる。ランニングバックが2人いる場合は、ボールキャリアのポジションをハーフバックと呼び、リードブロッカーのポジションをフルバックと呼ぶ。*テールバックとハーフバックをまとめて、ランニングバックと呼ぶこともある。

テールバック(TB)
テールバックは、ハーフバックと同様にボールを保持する率が高いポジションである。テールバックの名前の由来は、以下のようなアイフォーメーションの時に一番末尾の尻尾(テール)の位置に構えるためである。そのため、テールバックという名前は、アイフォーメーションの場合にのみ使われることが多い。*テールバックとハーフバックをまとめて、ランニングバックと呼ぶこともある。

フルバック(FB)
フルバックは、ランニングバックの一つであるがリードブロッカーになることが多い。ランニングバックが2人以上いる場合で、ボールキャリアの道を切り開くためにボールキャリアを導く(リードする)ためにブロックするランニングバックのポジションをフルバックと呼ぶ。フルバックは、スピードも大切だがディフェンス選手に負けないだけのパワーが求められる。確実にショートヤードを獲得したいときにはインサイドのランプレイを託されてボールキャリアとなることもある。

ランニングバックの背番号
ランニングバックの背番号は、以下の中あら選ぶ必要がある。エース番号に規定はないが、NFLなどで活躍する選手は、「21」「29」「33」が多い。
ランニングバックの体格(身長と体重)
ランニングバックは、アメフトのオフェンス選手の中で小柄でも活躍できるポジションである。参考のためにNFL選手のポジション別の体格を示した表をご紹介。以下に記載されている通り、ハーフバックとテールバックは低身長でも活躍できることが分かる。フルバックもそれほど高い身長は必要ないようであるがブロッカーとしてのパワーが求められるため、体重は重い方が望ましいようだ。
ポジション名 | 身長 (cm) | 体重 (kg) |
クォーターバック – QB | 188 | 97 |
ワイドレシーバー – WR | 180 | 84 |
フルバック – FB | 183 | 109 |
ハーフバック・テールバック – RB | 178 | 97 |
タイトエンド – TE | 191 | 113 |
オフェンスタックル – OT | 196 | 136 |
オフェンスガード – OG | 191 | 136 |
センター – C | 191 | 131 |
参考:身長が低くてもアメフトはできる!低身長でも活躍できるポジション5選
最速タイム(速さ)
NFLのランニングバックの最速タイムをご紹介する。この記録は、アメフトでスピードを測る際に用いられる「40ヤード走」を基準に計測されたものである。
最強のランニングバック
NFLのランニングバックのスタッツ(成績)は、Fantasy Footboollers(英語)の情報をもとに最強選手を発見できる。試合毎に最も獲得したヤード数が長いランニングバックの選手を最強ランニングバックとして選出。
練習(アジリティトレーニング)
ランニングバックで武器となるは「初速度の瞬発力」と「追随を許さないトップスピード」である。このスキルを身につけるために大切なものがアジリティトレーニングというもの。実際にNFL選手も導入しているアジリティトレーニングをご紹介。
トレーニング(筋トレ)
NFLアリゾナ・カージナルスのランニングバック「クリス・ジョンソン(Chris Johnson)」が実践する筋肉トレーニングを紹介。クリス・ジョンソンは、2009年にNFL史上6人目のシーズン2000ヤードのランを達成するなど、数々の功績を残したエースランニングバックである。バックスの選手はこちらのトレーニングを参考にすると良いだろう。
走り方のテクニックとコツ(カット)
いかにタックルを避けて長い距離をゲイン(獲得)できるかがポイントであり、ランニングバックにとっては見せ場となる。そこで、タックルをかわすために用いられる技術がカットバックとスピンというものだ。そんなカットの切り方・スピンをより効果的に実行するためのランニングバックの走り方をご紹介。
ランニングバックのパスプレイ
ランニングバックは、パスプレイ時にはパスプロテクションに参加することが多いが、ランニングバックでもパスコースにでてボールをキャッチするプレイが存在する。
ランニングバックの怪我率
アメフトのポジションで怪我率がもっとも高いのがランニングバックである。ボールキャリーではプレー毎にハードなタックルを受ける機会が多いため、捻挫などの怪我につながりやすい。
身につけるべき防具
アメフトのポジションでランニングバックがもっとも怪我しやすいことがわかった。そのため、怪我する確率を下げるための対策が必要である。怪我を予防するために、ランニングバックが身につけるべきカスタム防具を以下にご紹介。
・首と肩を同時に守る「インジュリーパッド」
・ろっ骨と腹部を守る「ブロッキングパット」
・肘関節や擦り傷から守る「エルボー」
・足首の捻挫から守る「アンクル」
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