野球やサッカーで特集される乱闘シーンは実際のアメフトにも起こるのだろうか?チームで挑む格闘ともいわれるアメフト特有の乱闘シーンについて動画と共にご紹介する。
NFLの乱闘映像
日本のアメフト界で乱闘騒ぎが起きることはほとんどない。アメリカのプロリーグであるNFLでは、稀に起こる乱闘。選手同士のいがみ合いや偶発的な過激プレイからの喧嘩といった様々な乱闘が特集されている。
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3つのペナルティ(罰則)
乱闘行為は、スポーツマンシップに反するためにアメフトでは罰則が設けられている。ここでご紹介するのは、乱闘に繋がりうる事象が発生した際のアメリカンフットボールの公式規則に記載されている内容である。
①パーソナルファウル
アメフトのパーソナルファウル(Personal Foul)とは、怪我を招く危険な行為に対して課される罰則である。
反則を犯したチームは、ボールデッドの位置から15ヤードの罰則が科せられる。ディフェンス側がパーソナルファウルを行った場合、オフェンス側に15ヤードの罰則とともに自動的にファーストダウン(オートマチックファーストダウン)が与えられる。
②アンスポーツマンライクコンダクト
アメフトのアンスポーツマンライクコンダクト(Unsportsmanlike Conduct)は、スポーツマンらしくない行為の意味である。別名、スポーツマンらしからぬ行為と呼ぶ。
攻撃で反則があった場合は、一番重たい罰則である15ヤードである。守備で反則があった場合は、自動的にファーストダウン(オートマチックファーストダウン)が適用される。
③退場処分
アメフトにおいて最も重い罰則が退場処分である。具体的には、以下のようなケースに退場処分が宣告される。
- アンスポーツマンライクコンダクトの罰則を1試合に2回受けた時
- 審判員に対する接触をした時(1発アウト)
- パーソナルファウルで危険度が異常に高かったり悪質な時(1発アウト)
乱闘を防ぐための心得
スポーツマンシップの精神を大切にし、フィールド上のルールの範囲内でプレイをする必要がある。
NFLは観衆を引きつけるために誇張したパフォーマンスがある程度許容されているが、学生・社会人の一般リーグの場合は、どんな小さな行為であってもスポーツマンシップの精神を欠いてはならないため、特に以下のことを意識しましょう。
- 笛がなったらプレイを止める
- 執拗にブロック・タックルをしない
- 暴言を吐かない
- 衝動的な行動は慎む
- 相手選手を尊重し、普段から良好な関係を築く