アメリカンフットボールで導入されているビデオ判定のインスタントリプレイ(チャレンジ)をご存知だろうか?より公平で厳格な試合進行のために導入されたビデオ判定についてご紹介する。
インスタントリプレイとは
インスタントリプレイとは、フィールド上の特定のプレイに対して、審判員の肉眼での判定が難しい場合や、審判員の判定に対して異議がある場合に、撮影・録画されたビデオ映像を活用して再判定を依頼することができるルールである。インスタントリプレイは別名チャレンジとも呼ばれている。
このインスタントリプレイは、日本のアメリカンフットボールにおいて2017年から新しく導入された制度である。
インスタントリプレイ
- オフィシャル(審判員)によるリプレー数は無制限
- ヘッドコーチによるチャレンジは最大2回
- 成功した場合はチームタイムアウトは減らない
- 失敗した場合はチームタイムアウトが1回減り、チャレンジの権利を失う
以下は、アメリカンフットボール公式規則において規定されているルールである。
- フィールド上の判定は正しいという基本的な前提に基づくプロセスである。インスタントリプレーの対象と定められているプレーまたは反則の判定に対して、ビデオによる議論の余地のない証拠がある場合にのみ、リプレーオフィシャルはフィールド上の判定を覆すことができる。
- インスタントリプレーの採用は試合に必須のものではない。
- インスタントリプレーの対象は、定められたプレーまたは反則のみである。得点に関わるプレー、ボールの所属に関するプレー、プレーヤーの人数、ターゲティングなどであり、パスインターフェアランスか否か、ホールディングか否か等は対象外である。
- ヘッドコーチは、最初のチャレンジに成功すれば、2回目のチャレンジを行うことができる。チャレンジが失敗したときは、チームタイムアウトが課せられ、1回目であってもそれ以上のチャレンジは行えない。ヘッドコーチのチャレンジは最大2回である。
- リプレーオフィシャルがレビューのために試合を中断させる回数に制限はない。
インスタントリプレイの活用
インスタントリプレーは、ビデオ判定の対象となるプレイと対象とならないプレイがある。こちらには、公式規則に記載されている例の一部をご紹介する。
チャレンジの対象となるプレイ
- 得点に関わるプレー
- ボールの所属に関するプレー
- プレーヤーの人数
- ターゲティングなど
チャレンジの対象とならないプレイ
- パスインターフェアランス
- ホールディングなど
インスタントリプレーを利用できるプレイと利用できないプレイがあるため、以下の記事も併せてご参考にしていただきたい。
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