アメフトの攻撃にパスプレイは欠かすことができない。パスを成功させるために、レシーバーは様々なパスルートを知っておく必要がある。ロングパスやショートパスなど様々なパスのバリエーションを組み合わせて、ディフェンスに読まれない戦術を組み立てるのだ。アメフトで絶対に知っておかなければならないパスルートを10種類ご紹介する。パスコースの呼び名は、チームや地域によって多少異なるので参考適度にしておいていただきたい。
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ヒッチ(Hitch)
ヒッチとは、レシーバーが一定の距離を走って、急に止まって後ろを向いてボールをキャッチするパスコースである。ヒッチは、ショートパスのひとつであり、5ヤード地点で振り返ることが基本である。
クイックアウト(Quick Out)
クイックアウトとは、レシーバーが真っ直ぐに一定距離走ったあとに、アウトサイドにカットバックを踏むようにして走りボールをキャッチするパスコースである。クイックプレイなので、5ヤードのショートでアウトサイドに切り替える。
スラント(Slant)もしくはジャック(Jack)
スラントとは、別名ジャックと呼ばれており、5ヤードくらいまっすぐ走った後に、45度の角度でインサイドに切り込んでボールをキャッチするパスコースである。このルートは、ディフェンスのラインバッカーがブリッツしている場合などに有効に機能するパスルートである。
カムバック(Come Back)
カムバックとは、5-10ヤード地点まではまっすぐに走り、瞬時にブレーキを踏んで振り返るように戻りながらパスキャッチをするパスコースである。コーナーバックを振り切りやすいプレイであるが、QBとの息の合ったプレイが必須である。
カール(Curl)もしくはフック(Hook)
カールは、別名フックと呼ばれており、8−12ヤードの地点までまっすぐ走り、急に振り返るようにして戻りながらボールをキャッチするパスコースである。ヒッチと動きは同じであり、ヒッチはショートであるのに対し、カールはミドル(もしくはロング)であり、走る距離の長さが両者は異なる。
イン(In)
インとは、15ヤード地点までまっすぐ走り、急に鋭角にカットバックを踏んで内側に切り込むパスコースである。急にスピードを落として鋭角に曲がるため、コーナーバックを振り切るのに適している。
アウト(Out)
アウトとは、15ヤード地点までまっすぐ走り、急に鋭角にカットバックを踏んで外側に切り込むパスコースである。急にスピードを落として鋭角に曲がるため、コーナーバックを振り切るのに適している。
ポスト(Post)
ポストは、15ヤード地点(場合によっては20ヤード)までまっすぐ走り、45度の角度で内側に切り込みながら走り、ボールをキャッチするパスコースである。スピードを殺すことなく、パスルートにレシーバーがでるので、足の早いレシーバーが得意とするロングパスである。
コーナー(Corner)
コーナーとは、15ヤード地点(場合によっては20ヤード)までまっすぐ走り、45度の角度で外側に切り込みながら走りボールをキャッチするパスコースである。スピードを殺すことなく、パスルートにレシーバーがでるので、足の早いレシーバーが得意とするロングパスである。
ストレート(Straight)もしくはゴー(Go)
ストレートとは、その名の通りまっすぐ走り続けてロングゲインを狙うパスコースである。コーナーバックとマッチアップをしながら、スピードを殺すことなくロングパスのキャッチを目指すプレイであり、QBが投げる落下点とレシーバーの位置がぴったりと合うとタッチダウンにつながりやすいビックプレイになる。