アメフトのディフェンスも頭脳プレイが求められる。オフェンスのプレイを先読みして配置する必要のあるディフェンスのフォーメーションの種類とそのメリット・デメリットをご紹介する。
Point!
ディフェンスのフォーメーションは、ディフェンスライン(DL)の人数とラインバッカー(LB)の人数を並べて呼ぶ。(例:3-4 )これに加えて、ディープゾーンには、ゾーンカバーが存在する。
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3-4(スリー フォー)ディフェンス
3人のDLと4人のLBによって構成されるディフェンスのフォーメーション。MLB = ミドルラインバッカー、WLB = ウィークサイドラインバッカー、SLB = ストロングサイドラインバッカー
メリット
ミドルからディープゾーンにかけてのパスプレイに強い。
デメリット
DLが3人しかいないため、ランプレイに弱い。オープンのランプレイが展開された際には、DEとラインバッカーがカギとなる。
4-3(フォー スリー)ディフェンス
4人のDLと3人のLBによって構成される主流のディフェンスのフォーメーション。
メリット
パスにもランにも対応できるバランスの良いディフェンス隊形である。
デメリット
3-4に比べるとパスへの対応が少し弱くなる。
4-4(フォー フォー)ディフェンス
4人のDLと4人のLBによって構成されるディフェンスのフォーメーション。
メリット
ランプレイやショートパスにリアクションしやすい。
デメリット
ディープゾーンのパスプレイに弱い。
5-2(ファイブ ツー)ディフェンス
5人のDLと2人のLBによって構成されるディフェンスのフォーメーション。
メリット
ランプレイに強いディフェンスフォーメーションである。ゴール前やファーストダウン更新ラインの直前などで、インサイドのランプレイが展開される場合に選択されやすい守備隊形である。ノーズタックル(NT)とセンター(C)が1対1の勝負になるので、NTがキーマンといえる。
デメリット
ラインバッカー2人のため、中距離のパスへの対応が難しいのがデメリットといえる。LBもインサイドのランプレイに配慮しながら、プレイアクションパスに対応しないといけないため、判断力を要求される。