NFLはアメフトのプロリーグとして高い人気を博しており、頂上決戦であるスーパーボウルには多くの人々の注目が集まる。そんなスーパーボウルに辿りつくまでには、各チームによる熾烈な勝負が繰り広げられる見逃せない局面があるため、まずはNFL全体の仕組み(流れ)についてご紹介する。
【NFLの流れ】
- レギュラーシーズン(9月上旬-1月上旬)
- プレイオフ(1月上旬)
- スーパーボウル(2月上旬)
① レギュラーシーズン(総当たり戦)
NFLには、全32チームが所属しており、AFCとNFCの2つのカンファレンスに別れている。さらに、北・南・東・西の4つの地区に分別されているのだ。
レギュラーシーズンでは、各チームが16回の試合を行い、まずは地区の優勝を目指す。つまり、地区優勝(4チーム中の優勝)を目指すのがレギュラーシーズンといえる。
レギュラーシーズン中の試合相手の決定方法は、以下の通りである。
- 同地区内の3チームとホーム&アウェイで1試合ずつ(計6試合)
- 同カンファレンス内の特定の地区*の4チームと1試合ずつ(計4試合)
- 他カンファレンス内の特定の地区**の4チームと1試合ずつ(計4試合)
- 前年の成績により、カンファレンス内の2チーム***と対戦(計2試合)
*1年ごとに特定の地区は変わっていく(3年周期)
**1年ごとに特定の地区は変わっていく(4年周期)
***その年に対戦しない同カンファレンス内の2つの地区から、前年度に同じ順位で終えたチームと対戦
② プレイオフ(トーナメント戦)
レギュラーシーズンが終了すると、AFC、NFCの各カンファレンスそれぞれにおいて、「各地区優勝4チーム+ワイルドカード2チーム」によるプレイオフがトーナメント形式で行われる。
各対戦はレギュラーシーズンの成績に応じて決められる。具体的には、以下の通りである。
第1シード | 地区チャンピオンの中で勝率1位のチーム |
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第2シード | 地区チャンピオンの中で勝率2位のチーム |
第3シード | 地区チャンピオンの中で勝率3位のチーム |
第4シード | 地区チャンピオンの中で勝率4位のチーム |
第5シード | ワイルドカードのうち勝率が高いチーム |
第6シード | ワイルドカードのうち勝率が低いチーム |
オススメ情報NFLのワイルドカードとは?トーナメントに参加する特別枠
NFL にはワイルドカードとして、各カンファレンスにそれぞれ2つの特別枠が設けられている。各地区チャンピオンを除いた勝敗ランキングで、各カンファレンスの上位2チームがワイルドカードとしてプレイオフに参加できる制度である。
③ スーパーボウル(決勝戦)
スーパーボウルは、NFL全体の頂上決戦である。9月-12月のレギュラーシーズン、1月のプレイオフを勝ち上がったAFC・NFCそれぞれの優勝チームがスーパーボウルで戦うこととなる。
スーパーボウルは、2月第1週の日曜日に開催される。
アメリカでのスーパーボウル人気は絶大で、TVの視聴率は軒並み40%を越え、視聴者数では約1億3千万人以上と、国民の2人に1人がライブ観戦していることになる。